2024/09/24 13:58
一つ前の記事からの続きです。
合成皮革は、より環境に良い方向へと変わっていける。
一つ前の記事に書いた通り、
本革は意外と製造工程が多く、一枚の平らな「革」になった後も
製品にするための工程がとても多いです。
合成皮革は本革と比較すると、製造工程が少ないです。
製造工程が少ない分、
CO2排出量が本革より少ないというメリットがあります。
※プラスチック原料を使うことで、
新たにCO2を地上に放出してしまうそうですが、
トータルで本革よりCO2排出量は少ないと言われているようです。
※人工皮革と合成皮革は違いがあるそうですが、
ここでは一括りにします。
最近では、植物由来のレザーが新しく登場しています。
植物を資源とし副産物を利用することで、
CO2排出量を少なくして、環境負荷が少なくなります。
現在も開発が進められていて、
「より耐久性を高く」「植物由来の割合を多く」
などの研究がされているようです。
ということは、合成皮革も本革と同様の耐用年数になり、
もっと長く使えるものになっていくかもしれないと
期待が膨らみます。
植物由来の割合を多くできたら、
プラスチック原料の使用量も減ります。
本革=本物、高級、作りの良い物?
合皮=偽物、安い、作りの悪い物?
果たしてそうでしょうか?
本革は、経年変化して味が出てくるところや、
色が濃くなり独特の艶が出てくるところも魅力ですよね。
調べてみて、どちらにも良い面と悪い面があり、
どちらが良いとは言えませんでした。
合成皮革で作りが丁寧で良いものは沢山あります。
その反面、安く作れるものも増えて、
世の中に溢れすぎているのかもしれません。
本革も合成皮革も大切なのは、
大量生産、大量廃棄をしないために、
私達が製品を大切にして適切な適量を選ぶ姿勢かもしれません。
必要以上に動物の皮をとらない&作らない。
必要な分だけを適正価格で売り、リペアしながら長く使う。
私たちの考えや見る目も鍛えていくことで、
良いものが残っていけるといいですよね。
私もまだまだ考えが未熟です。
日々考え方をアップデートしていきながら、
作品づくりに繋げていきたいと思います。