2024/09/24 13:49
前回の、
「環境に良い」から考える から2か月以上経ち、
その間もレザーについて調べていました。
というのも、前回の記事を上げた後、
素材だけに焦点を当てて、
作られる背景まで詳しく知らずに書いたことを反省して
ずっと引っかかっていたからです。
結論、合成皮革も悪くない。でも本革が良いとも言えない。
本革は動物の皮膚なので、そのままで製品に使うことはできません。
加工が必要です。
⚫︎加工内容
腐らないように塩漬けにする。
塩漬けにした後、大量の水を使い塩や汚れを洗い流す。
薬品に漬けて毛や皮脂を落とす。
重金属クロムを使い、腐らない「革」へと変える。
機械を使い、革の厚みを均等にする。
染料や顔料で色を付ける。
型押しやアイロンを使って表面の模様や艶出しを行う。
革製品にするために、様々な加工が繰り返されて、
薬品漬けや重金属クロムなどのクロムは、
人体に影響を及ぼす毒物です。
また、動物の命として見た時に、
"食肉加工の段階で出た副産物の皮を使っている"
"だからファーとは違う"
というのが一般的な見解だそうですが、
100%が副産物から作っていると言えないようです。
それと耐用年数。
本革の耐用年数は5〜10年と言われています。
前回の記事で、合皮は経年劣化が早いために
買い替えのサイクルが早い=廃棄が増える。と書きましたが、
合皮の耐用年数は3〜5年とされています。
ただそこで思うのは、革そのもの以前に、
製品の作りがしっかり作られているかも関係してきます。
最近は本革と書いていても、
裏側に別の素材を貼り合わせているものもあるのだとか。
作り方も効率よく、安く速くを重視されてきているので、
長く使われることを想定して作られていない場合も。
そうなると、本革製だからといって必ず5年以上もつ保証はなく、
合成皮革の耐用年数とあまり変わらないのでは?
という面もあると思います。
※食肉加工の過程で副産物として出た革だけを使って、
細部にもこだわって耐久性が高く丁寧に作られているところももちろんあります。
全部がそうというわけではありません。
3へ続きます。